銀行などで投資信託を勧められた経験はありませんか?
「窓口で投資信託のメリットばかり説明されたけど、デメリットはないの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は、投資信託で運用するメリットやデメリットを説明するとともに、投資信託で失敗しないコツを紹介します。
実は、投資信託は、私が銀行員時代に多くのお客さまに販売した商品です。
そして、自らもハマって運用していたものです。
ぜひ、参考にしてみてください!!
目次
投資信託とは?
投資信託は、さまざまな金融機関で販売されている商品です。
でも、投資信託の知識がないという方は多いです。
そもそも、投資信託とはいったいどのようなものなのでしょうか。
投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金とし、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用するもので、その運用成果が投資家に投資額に応じて分配される商品です。
簡単に言うと、投資信託とは、運用を投資のプロに任せ、その成果によって収益が決まるものです。
注意
投資信託は、運用がうまくいけば利益が出るのですが、運用実績が悪い場合は損失が出ます。
損失が出る可能性があるところが、投資信託のデメリットになります。
メモ
投資信託のことを「ファンド」
投資の専門家のことを「ファンドマネージャー」と言います。
よく出てくる言葉なので、知っておくといいですよ!!
投資信託の運用方法
投資信託の運用方法は、大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2つです。
それぞれ運用方法が異なります。
インデックスファンドとは
インデックスファンドとは、金融市場の指数に連動した成果を目指して運用していく投資信託です。
指数には、さまざまなものがあります。
メモ
日本株式の指数・・・日経平均株価(日経225)、TOPIX(東証株価指数)など
海外株式の指数・・・S&P500指数、MSCIコクサイインデックスなど
他にも国債や外国債、国内不動産、海外不動産などの指数があります。
インデックスファンドは、手数料(コスト)が安いです。
アクティブファンドとは
アクティブファンドとは、ファンドマネージャーが指数を上回る運用を目指し投資していく投資信託です。
ファンドマネージャーがファンドの中身を投資方針や相場状況などを見ながら選定し、運用していきます。
そのため、インデックスファンドよりリスクが高いものが多いですが、その分、高い利益も見込めます。
インデックスファンドよりもコストが高いところがデメリットです。
投資信託のメリットとは?
投資信託には、さまざまなメリットがあります。
投資信託の特徴でもあるので、しっかり覚えておきましょう。
運用をプロに任せることができる
投資信託は、運用をファンドマネージャーに任せることができます。
ファンドマネージャーが投資信託の中身を決めていくため、運用に関する専門的な知識がなくても運用可能です。
プロに任せてお金が増やせるところが投資信託の大きな魅力ではないでしょうか。
少額から購入できる
投資信託は、少ない金額で購入することができます。
例えば、メガバンクなどでは1万円から購入可能です。
投資信託の経験がなく不安がある場合は、ネット証券での運用がおすすめです。
ネット証券であれば、投資信託を100円から買うこともできるので、ゲーム感覚で楽しむこともできます。
投資というとどうしても大きな金額をイメージされる方も多いですが、投資信託は少ない金額から始めるられる投資商品です。
分散投資でリスクを軽減できる
投資信託の中身は、複数の資産にわけて投資されています。
そのため、株式投資のように1つの株(銘柄)の値動きだけで利益が決まるわけではありません。
また、さまざまな資産にわけることで、信用リスクや価格変動リスクなどのデメリットを回避しながら運用することができます。
メモ
信用リスクとは、国や企業の財務状況や経営状況などが悪化し、本来返済すべきお金を返せなくなること。
価格変動リスクとは、株や債券などが値動き、利益や損失につながること。
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投資信託のデメリットとは?
投資信託には、デメリットもあります。
投資信託で運用する場合は、デメリットをしっかりと理解することが大切です。
損失が出る可能性がある
投資信託は、普通預金や定期預金のように預けたお金が保証されているわけではありません。
そのため、運用の成果によっては、預けたお金が減ってしまう可能性があります。
手数料(コスト)がかかる
投資信託を保有した場合、「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つのコストが発生します。
メモ
購入手数料・・・投資信託を購入する際の手数料(0~3%程度)
信託報酬・・・投資信託を保有している間に引かれる運用手数料(年率0.5~3%程度)
信託財産留保額・・・投資信託を解約する時にかかる手数料(0~0.5%程度)
投資信託を保有するうえで、直接的に引かれる手数料が、「購入手数料」と「信託財産留保額」です。
信託報酬の場合は、自身で直接負担するものではないため手数料として認識しにくいですが、運用手数料として日々自動的に引かれていきます。
投資信託で失敗しない4つコツ!
投資信託で失敗しないためにも、ぜひ知っておいていただきたいポイントがあります。
失敗しないコツを知ることで、リスクを抑えながら運用することができます。
少額からスタートし、投資信託に慣れよう
投資信託は、自分で保有して初めてわかることも多いです。
そのため、まずは少額から始め、投資信託に慣れることが大切です。
投資信託は、後から追加購入できるものも多いので、気に入ったら投資金額を徐々に増やしていくとよいでしょう。
少額でも購入できるネット証券を利用し、試しに運用してみるとよいかもしれません。
また、少額で投資信託を始めるなら、積立投資もおすすめです。
積立投資とは、円定期の自動積立定期と同じような仕組みで、毎月一定の金額を投資信託で積み立てしていくものです。
コツコツ貯めていくことで、お金を増やしていくこともできます。
低コストのものを選ぶ
投資信託には、手数料がかかります。
実は、この手数料が高ければ高いほど、運用成果に影響が出ます。
そのため、手数料が安いものを選ぶことで、コストの負担を抑えることができます。
例えば、投資信託の中には、ノーロードファンドと言って、購入手数料がかからないものがあります。
購入手数料がないと、購入金額をそのまま運用資金として投資することができます。
メモ
例えば100万円で投資信託を購入する場合
購入手数料が1%の投資信託・・・99万円で運用スタート
購入手数料が0%の投資信託・・・100万円で運用スタート
同じファンドでも、購入する金融機関によって手数料の割合が異なる場合があります。
例えば、ある金融機関では購入手数料が発生するのに、他の金融機関ではノーロードで買える場合もあります。
ネット証券はコストが比較的安いのでおすすめです。
売却のタイミングを決めておく
投資信託で運用する場合、売却のタイミングを決めておくとよいでしょう。
例えば、利益が出た場合や損失が出た場合の売却ラインを決めておくことが大切です。
利益が出ていると、その先の利益を追求してしまい、売却のタイミングを逃しやすいです。
そのため、時には売却できないまま相場が悪化し、マイナスに転じてしまうこともあります。
確実に利益を確保するには、ある程度利益が出たら売却するという方法を取り入れるとよいでしょう。
私の場合は、10%増えたら売却するようにしています。
また、投資信託は、運用がうまくいかない場合もあります。
その場合は、損切ラインを決めておくとよいでしょう。
損切ラインを決めておくことで、大きな損失を防ぐことができます。
複数のファンドで運用する
投資信託は、すべてのファンドが同じ値動きをするわけではありません。
しかし、同じような内容のファンドであれば、同じような値動きになる可能性があります。
例えば、日本株式だけのファンドを複数保有した場合、株式市場の相場が悪化した場合は価格が下がりやすいです。
そのため、株式ファンドを保有しているのであれば、リスク分散で債券ファンドを保有してみるとよいでしょう。
どちらかのファンドで損失が出ても、他のファンドの利益でカバーできることもあります。
また、内容の異なるファンドを保有することで、それぞれの魅力を感じることも可能です。
私の場合は、株式ファンドで値上がり幅を期待し、外債ファンドで毎月安定的な分配金を得ています。
投資信託でお金を増やそう!!
投資信託は、上手に運用すればお金を増やすことができます。
そのためには、メリットやデメリットを理解することが必要です。
投資信託は、元本保証がありません。
相場によっては大切なお金が減ってしまう可能性もあります。
だからこそ、無理のない金額でスタートするのおすすめです。
また、初めて投資信託を購入する方には、毎月分配型の投資信託が人気です。
毎月分配型の投資信託は、運用実績に応じて毎月の分配金を受け取ることができるファンドです。
その中でも、外債ファンドは分配金が安定的に出ているものが多く、毎月の楽しみになります。
これから投資信託を始めようと思っている方は、ぜひチェックしてみてください!!
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