中学生闘病記

中学生闘病記㉛  病気を患っている人への偏見 病気の自分を恥じていたのは自分自身





そして、私はあることに気が付いた
それは、病気であることを一番恥じていたのは自分自身だということ

 

自分が病気になる前は、病気の人をかわいそうだと思う自分がいた
大変だな、辛いだろうな・・・
自分が病気をしたこともないくせに、
病気を患っている人に対してどこか哀れんだ目でみていた

 

そんな自分が病気になった
人からきっとそう思われている
かわいそうな子、そう思われている
周りの目を気にするようになった

病気になったことを恥ずかしいと思う、
どこか後ろめたい気持ちがあった

病気になったことを一番恥じていたのは私自身だった
私が病気になった自分自身に対して心を閉ざしてしまっていた
自分でかわいそうな子だと思いこんでいた

 

病気にならなければ、こんな目に遭わなくてよかったのに・・・
こんなにも辛い治療をしなくてもよかったのに・・・
そう思う気持ちが日に日に強くなり、
普通に生活している人をうらやんだり妬む自分がいた

 

こんなはずじゃなかったのに・・・
何度も何度もそう思った
すれ違う人をみるたびに、
自分が哀れだと思った

だから、人に会いたくない
こんな自分の姿をみせたくない
そう思い、次第に心を閉ざしていった

 

でも、卒業式に出席し、
久しぶりに友達と会ったことであることに気が付いた
それは、自分が思っているほど周りは気にしていないということ

病気になったことをかわいそうだと思われることは仕方がない
事実だから・・・
みんなができている当たり前の生活ができないんだから
かわいそうに決まっている

 

でも、人との関わりは、
病気だろうと関係ない
これまでの交友関係や信頼関係、絆でつながっている
そのことに気づかされた

 

病気だからといって
決して後ろめたいことはない
だって何も悪いことはしていない
身体に病があるだけで、人としては何もかわっていない

 

入院生活や闘病生活が長くなると
暗い闇の中に置き去りにされた感覚になる
自分だけが取り残される
そんな気分だ

 

いつに間にかマイナスのことしか考えなくなった
前向きに考えることができなくなった
病気を患うということは、身体的な闘いだけでなく、
精神的な心の闘いでもあるんだ

 

病気との闘いが長くなればなるほど
自分を追い詰め、自分が追い込まれていく
それが、私が大病を患ったことから学び得たことだ

そして月日は流れ・・・










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