中学生闘病記

中学生闘病記③ 突然の入院宣告 15歳の私から平凡な日常が突然奪われた瞬間 



藁をもすがる思いで
ある市民病院の小児科の名医のもとを訪れた

 

15歳という年齢だと、内科ではなく小児科での診察となる
診察室前の待合室には、診察を待つ小さな子供がたくさんいた
子供の中に中学生が一人
なんとも異様な光景だった

 

体調がおかしいことは自分が一番わかっている
原因は何だ
高校受験が控えているのだから、
一刻も早く元気な身体に戻してほしい
そう思っていた

 

ところが、私の切実な願いは簡単に打ち砕かれた

 

「このまま入院してもらいます」

「えっ?・・・」

診察の結果、先生から聞かされたのは
全く予想もしていなかった言葉だった

まさかの入院宣告

 

入院?
私が入院?

 

「すぐに帰れますか?」
「とりあえず家に帰って戻ってくればいいですか?」

「家には当面の間、帰れないなぁ」

即入院ということに気が動転する私
何とも言えない衝撃が走った

 

母も同じ・・・いや、それ以上に驚いたかもしれない
生まれてこの方、大して風邪もひかず、
健康で過ごしてきた娘が突然の入院宣告だ
とにかく命にかかわるような最悪は状態なのだろうと悟ったはずだ

 

診察を終え、そのまま入院病棟へと移動
着いた先は小児病棟だ
初めて足を踏み入れた小児病棟
小さな子供たちの手には点滴の針がさされ、
ベッドで寝ている姿がちらっと目に入ってきた

 

とんでもないことになった
サーっと血の気が引き、頭は大パニックだ
手が震えているのが自分でもわかった

 

そんな私に付き添う母
母も同じようにパニックだったはずだ

 

「すぐにきっと帰れるよ」
気丈に振舞う様子をみせるも、母の顔は引きつっていた
必死で涙をこらえていたようで、
目には涙が溜まっていた

 

まさかの入院
そのため、母は私を病室へと残し、
着替えなどをとりに一旦自宅へと帰っていった

 

相部屋ではあったが、
その部屋を利用するのは私だけ
部屋には私一人がポツンと残った

 

ベッドの上に座り、
ぼ~っと窓の外をみる

 

何でこんなことになってしまったのだろう
普通なら、学校にいる時間なのに・・・

 

突然の変化に驚くとともに
大きな不安を感じる自分がいた
目からは自然と涙が出た

 

そんな時だ
担当の看護婦さんが部屋を訪れた

「大丈夫?」

「はい、大丈夫です」

不安なはずなのに一生懸命涙をこらえ、
大丈夫ですと強がる姿に胸が締め付けられた
当時の私の姿をその看護婦さんがそう話してくれた

笑えない状況なのに、
必死で笑顔をみせようとしていた私をみて
居たたまれない気持ちになったという

確かに、当時の私は優等生であり、
強がっていたのだ

私が即入院となった原因は・・・









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