中学生闘病記

中学生闘病記㉗ 院内学級事情 病気を理由に私を転校させようとした学校




「悪性リンパ腫」と診断された私
治療のため、長い入院生活を余儀なくされていた

闘病生活をしているとはいえ、
私は中学3年生
中学校卒業までは義務教育期間だ

 

病院には、院内学級が併設されていた

院内学級とは、
長期間入院している児童や生徒が治療を受けながら通えるように、
病院内に設けられた学級のこと
特別支援学校の分教室として設置されることが多い

一般的には、
近隣の小中学校の特別支援学級や特別支援学校の分教室などの形で病院内に設けられている

 

私が入院していた病院も、
近隣の小中学校の特別支援学級というかたちで
院内学級を病院内に併設していた

そのため、院内学級に通う場合、
通常はその小中学校へ在籍することになる

 

病院内にある学級といっても、
学校のクラスとは全く違う
病気で学校へ通えない子供たちが通う場所だ
年齢もバラバラ、
治療をしているため体調の具合で出席できないことも多い

 

そして、私の入院していた病院の院内学級に通う子供は
数人しかいなかった
なぜなら、小児病棟に入院する子供たちの多くは
すぐに回復し退院していくから・・・
すぐに元の生活へと戻れるから・・・

 

当然、院内学級になんて通わないほうがいい
院内学級に通うことなく、
元の学校生活に戻れるほうがいいに決まっている

そこに通いたくて通っている子供は一人もいない
みんなと同じように普通に学校へと通いたいと切に願っている

 

院内学級に学校のような明るさはない
なぜならそこに通う子供たちは、みんな病気であり
学校へ通いたくても通えない辛さを抱えているから
病気という辛さという闇を抱えている
私には、教室の景色もどこか暗く感じてしまった

 

テレビドラマでみる院内学級とは全く異なる世界がある
そんなのは、ただのイメージにすぎない
現実は違う
違うんだ

 

そんな私は、
入院直前まで地元の中学校に通っていた
籍もそのままになっていた

 

入院当初は、長期入院となることを全く予想していなかったため、
入院している間に勉強が遅れることを恐れて
院内学級に特別に通わせてもらったこともあった

 

でも、手術や治療が始まり、
勉強どころではなくなった
入院当初に通っただけで、その後は一度も行けずにいた

 

そんな頃だ
当時在籍していた中学校の担任の先生から、
両親にある打診があった

 

その打診に対して、
両親が激怒した
そのつもりはない、と突っぱねた

 

その打診とは、
入院していて学校へ通えない私を
院内学級を併設している近隣の中学校へ転校させるという内容だった

 

話を持ち掛けられたのは・・・









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