中学生闘病記

中学生闘病記㉖ 父が私の前で初めて泣いた日 家族にとっても辛い闘病生活 





案の定、
病院へ戻ることをひどく抵抗した私

「帰りたくない」
「これ以上、辛い治療は受けたくない」
両親にそう訴えた

 

その思いを十分に感じながらも
私を連れて病院へと再び向かう両親

「またすぐ帰れるよ」
「病気を治して早く家に帰ろう」
そう声をかけた

 

そんな私の姿をみて、
父は初めて私の前で涙を見せた

 

「私の前で絶対に涙をみせるな」
そう母に言い続けた父
その父が、私の前で泣いた

 

自分の子供が病気になった
必死で闘っている
辛い治療に耐えている
どうして娘なんだ
どうして自分の娘が苦しまなければならないんだ

 

父のいろいろな思いが涙となってこみ上げてきたのだろう
父にとっても辛い現実だったに違いない

父の涙を初めて見た
父が娘である私の前で初めて泣いた
その涙は私にとっても辛い涙だった

 

自分が病気になったことで、
父や家族を不幸にしてしまった
当たり前の生活を奪ってしまった

辛い治療を受け、闘病生活をしているのは私だが、
患者である私を支える家族にとっても辛い闘病生活だった

 

ごく普通のどこにでもいるような家族が
病気を期に一気に奈落の底へと突き落とされた

悲しみ、辛さ、不安、我慢・・・
そんな毎日の連続だ

 

病気になっていいことなんて一つもない
自分だけでなく、家族からもたくさんのものを奪い
人生を変えてしまう
病気にならなければ、こんな思いをしなくてよかったのに・・・
そう思うと辛くて辛くて仕方なかった

 

これほど家族のことを思ったことはない
いっしょうにいるのが当たり前・・・
そう思っていた
だから家族のことを深く考えることはなかった

 

自分にとって、どれだけ家族が大切なのか
どれだけ愛情をもって支えられていたのかを
痛いほど感じだ

 

私が病気になったことで、
父や母、弟、そして祖父母・・・
家族がどれだけ悲しみ
どこだけ涙を流したかと思うと胸が痛い

 

もちろん治療も辛かったが、
自分が誰かを悲しませている
悲しませてしまったと思うと
何だかとても辛かった

 

病気と闘うのは辛い
辛いのは病気になった自分だけだと思っていた

 

でも、それは違う
辛いのは家族も同じだ
家族も共に病気と向き合い闘っている
いっしょに闘ってくれている
病気との闘いは患者だけでなくその家族の闘いでもある

 

15歳で悪性リンパ腫という病気になった私
中学3年生の私が、病気になったことで気づかされたこと
病気になったからこそ気づき感じ取ることができた事実でもある

 

そして・・・









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