中学生闘病記

中学生闘病記㉕ 初めての外泊許可 日常生活にまで影響した抗がん剤治療による条件反射





そんな私に吉報が届いた
治療と治療の間の休養期間に
初めての外泊許可が出た

 

白血球、赤血球の数値も安定し、
その間、治療の予定もない
そんなわけで念願の外泊許可がおりた

 

期間は2日、
たった2日であったが念願の自宅生活を許された

 

何か月ぶりの我が家だろう
ずっと家に帰りたいと思っていた

 

突然入院宣告され、
出てきたままの私の部屋
たった数ヵ月帰れなかっただけなのに
何十年も帰ってないような気分
何だかとても懐かしかった

 

帰ったら何をしよう
何を食べよう
そんなことばかり考えていた

 

とにかく家に帰りたい
帰って普通の生活をしたい
それが私の願いだった

 

久しぶりに出た外
久しぶりにみる街並み
闘病生活をする前は、何とも感じていなかったことなのに
すべてが新鮮でキラキラ輝いた世界にみえた

 

ところが、そんな私にある悲劇が襲った

車に乗り、窓から外をみていた私
ある物をみて吐き気が襲ってきた

 

信号だ
信号の赤色、黄色の点灯ランプ

 

その色を見た途端、吐き気が襲ってきた
赤色、黄色・・・
この色は抗がん剤治療に用いられていた色であり、
信号の色がその治療薬の色と似ていた

 

そのため、信号の色をみるだけで、
抗がん剤治療による条件反射が起こってしまった
辛い治療がフラッシュバックするのだ

 

治療の影響が
何気ない生活にも影響するとは思わなかった

 

治療が終わるとともにその反射は全くなくなったが、
当時の私にとって信号は大敵だった
絶対に見てはならない物となった

 

 

家に帰ると家族のみんなが大集合していた
「おかえり」「待ってたよ」
この言葉に胸が熱くなった

 

この日をずっと待っていた
当たり前だった空間
どんなに戻りたかったことか・・・

 

自宅で過ごした2日間
特別なことをしたわけではない
ただ、家にいただけだ

 

それでも、入院生活をしていた私にとっては
とても幸せな時間だった
このまま時間が止まればいい
何度もそう思った

 

家族と過ごせることが
どんなに幸せなことなのか・・・
そんなこと、今まで感じたことはなかった
それが当たり前で何も感じていなかった

でも、家族と過ごせることは幸せなことだということ
何を話すわけでもないが
同じ空間にいて、同じ時間を過ごすこと
それが家族の幸せなんだと初めて気付いた

 

自宅での2日間はあっという間にの過ぎていった
気づけば病院へと戻る時間が刻一刻と迫る
時計をみるたびに

胸が苦しくなった

 

家族の誰もがこのまま時間が止まればいいと思っただろう
当たり前の生活
その時間は私たち家族にとって
かけがえのない生活だった

娘の闘病生活が嘘だったらいいのに
両親はそう思ったことだろう

 

そんな思いを押し殺し、
娘を病院へと再び連れて行かなければならない両親
辛く苦しい治療を娘に受けさせなければならない

これ以上、辛い思いをさせたくない
苦しませたくない
そんな気持ちで締め付けられるような思いだったに違いない

 

案の定・・・









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