中学生闘病記

中学生闘病記⑱ 言ってはいけない残酷な言葉 その言葉が実は患者を追い詰めている 





そしてもう一つ質問がある
病気を患っている人に対して、あなたならどう声をかけるだろうか・・・

「大変だけどがんばってね」
多くの人が患者に対してそう声をかえる

 

がんばってね
この言葉は、当事者ではないので言える言葉だ

 

闘病生活や治療が辛いということは
人からきいたり、メディアを通じて情報を得て知っている
だから「がんばれ」と激励の意味をこめてそう声をかける

「がんばれ」という言葉が、
病気を患っている人に勇気や力を与えると思っているからだ

 

でも、それは大きな間違いだ
大病を患っている患者にとって、
この言葉は実に残酷は言葉だと私は思っている

 

闘病生活、投薬治療で
いかに精神的に追い詰められているか・・・
その気持ちは病気を患っている本人にしかわからない

 

がんばれと言われても、
これ以上、何をがんばれというのか・・・
こんなにも辛い思いをしているというのに、
いったいどうしろというのだ・・・

何も知らないくせに、
そんな無責任な言葉をかけてくるな
それなら病気を変わってよ
当時の私はそう思っていた

 

自分の辛さはどんなに言葉で表現しても決して十分に伝わらない
感じた痛みを口で訴えたところで
何一つ伝わらないのだ

 

それなのに、
人から「がんばれ」と声をかけられる

 

どういうつもりで言っているのか
病人に「がんばれ」と上から目線で声をかけそれで気分がいいのか
そんな悲観的なことしか思わなくなった

 

メディアでも、有名人がガンや白血病であることを告発すると、
「がんばってほしい」
「応援しています」
「みんなで温かい言葉をかけましょう」
そんなたわけたコメントを発している

そのたびに、
残念に思う

 

病気で闘っている人は
そんな言葉を言ってほしいわけではない
辛い思いをしているのは患者本人であり、
その人にしかわからない気持ちがある
病気と闘うのは患者自身だ
そっとしておいてほしいはずだ

 

これはあくまで私の個人的は意見ではある
でも、自分が大病を患ったからこそ感じる意見である

 

病気というどん底に突き落とされた私にとっては
「がんばれ」と言う言葉が一番言われて嫌な言葉だった
最も言われたくない酷な言葉だった

 

だから報道をみているとふと思う
発言している人は当事者の気持ちもわからないくせに
何をもって「がんばれ」という言葉を発するのだろうかと
無責任すぎる
そう感じてしまう自分がいる

私はひねくれているのだろうか・・・

素直に受け止められなかった私
当時の治療との闘いは
私にとっては地獄の日々であり
その中で心も黒ずんでしまっていたのかもしれない

 

抗がん剤治療は・・・







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