中学生闘病記

中学生闘病記⑮ 抗がん剤治療の副作用・吐き気との闘い 暗闇の中にいる私





投薬治療はひたすら繰り返された
身体的な状況は悪化をたどるばかり・・・

抗がん剤治療の副作用は投薬回数を追うごとにひどくなった 高熱やひどい吐き気、嘔吐がおこるようになる
とにかくきつい
投薬している間、吐き気が次々と襲ってきた

 

辛い・・・
逃げたい・・・
その思いでいっぱいだった

 

投薬が終わり、体調が回復したとしても、
また次の投薬日が近づいてくる
1週間に一度の投薬
回復までに3~4日かかる

 

そのため、自分の身体の自由がきくのは
1週間のうちの数日しかない
貴重な数日
それが過ぎるとまたきつい投薬治療が行われる

 

繰り返し投薬を続けることで、
身体が条件反射を起こすようになった

 

投薬してもいないのに、
そのことを思い浮かべると吐き気が襲ってきた
そのくらい精神的にも追い詰められていった

 

苦しくて辛い治療
肉体的にも精神的にもボロボロだ
そして、その様子を身近でみている両親も相当辛い
娘が苦しみながら病気で闘っている姿は、
両親にとっても酷なことだったはずだ

 

「変わってやりたい」
「この状況から救ってあげたい」
そう思うも、何もできないことに母は思い悩んだという

 

とにかくそばにいることしいかできない
励ますことしかできない
自分が娘の前で暗い顔をしていたら
娘がもっと辛くなる
だから明るくいよう
そう思い、母も必死だったと当時を語った

 

抗がん剤治療は、とてつもなく辛い
普通に生活しているのでは
決して感じることのない壮絶な辛さがある

治療をしている間は、
生きている心地がしない

 

闇の中から抜け出せず、
もがき続ける自分がいる
このまま自分の人生を投げ捨ててしまったほうが楽だ
治療から逃げたい・・・

あまりの苦しさから
現実逃避が始まった

 

自分の見る景色はすべて真っ暗だった
窓から見える外の景色
その景色は私にとっては残酷すぎた

 

私に自由は許されない
薬漬けで体力が奪われ、
生きる気力さえも失われてい・・・そんな気分だった

 

病室はとても暗い
暗闇が自分に押し寄せてくる
その怖さから、病室のありとあらゆる電気を一日中つけっぱなしにしていた
それでも私のいる場所は暗い影を落としていた

 

 

数年前、祖父が他界した
その際にも、階は違うが同じ病院の特別室を利用していた
数十年前にすごした日々が思い返されたわけだが、
部屋の様子は当時の私の抱いていたイメージと大きく異なっていた

 

壁の色はあたたかいピンク色
部屋の電気も明るかった
大きな窓からはに日差しが降り注ぎ、
そこからみる景色はきれいだった

 

それなのに、私のイメージは真っ暗な部屋だった
それだけ、当時の私にとっては苦しい日々
そして、大きな影を落とした壮絶な日々だったんだと実感した

私には・・・








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