ゴロコのつぶやき

心にぽっかり穴があいた日 まだまだ受け入れられない現実



心に何だかぽっかり穴があいた
まだまだ受け入れられない現実がある

 

こうなることは前々からわかっていた
わかっていて自分の中で心の整理がついていたはずなのに、
いざ現実を目の当たりにすると何とも言えない寂しさでいっぱいになった

 

私にとって居心地のいい場所
私にとってほっとできる場所
私にとって大切な思い出の詰まった場所

そんな大切な場所が、この世界からなくなった

 

 

大好きな祖父母が暮らしていた場所
老朽化が進み、これ以上は人が住めないとの理由から
解体することになった

 

祖父は8年前に他界
祖母も認知症を患い、数か月前から介護施設へ入居することとなった

 

住む人のいなくなった家は、
老朽化がひと際目立ち、まるで廃墟のようだった

 

当時、祖父はガラス屋を営んでいた
店の中は、仕事場となっており、
大きなガラスが何枚も置かれ、ガラスを切るための大きな台が置かれ、
いつも仕事で忙しく出入りする祖父の姿があった

 

店頭にはガラスのコップや茶碗、陶器などが置かれており、
子供の頃は、留守番をしながら祖母といっしょによく店の手伝いしたものだ

 

時代とともに耐久ガラスが普及し、ガラスの修理の件数は少なくはなったが、
祖父の人柄や良心的な価格を貫き通す姿勢から仕事が途切れることはなかった

 

祖父は胃癌を患い87歳で他界したが、
入院を余儀なくされる直前まで仕事をしていた

 

治療により、手に力が入らなくなったが、
仕事を最後までやり遂げたいという思いが強く、
祖母だけでなく家族総出となり、祖父の仕事をサポートした

 

祖母は私の両親が共働きだったため、
小さな頃は、毎日面倒をみてくれた
祖母ではあるが、母のような存在だ

 

社会人になっても仕事帰りには祖父母の家へと帰宅し、
祖母の作ってくれた夕食を食べては家に帰っていた

 

どんなに仕事で疲れていても、
祖父母と過ごす時間は私にとって大切な時間であり
ほっとすることができた

 

家に入ると祖父母が私の帰りを待っていてくれた
3人で食卓を囲み、いろいろな話をした

 

今でもその光景が目に浮かんでくる
祖父が座っていた場所、祖父の姿
祖母が座っていた場所、祖母の台所に立つ姿などが
鮮明に焼き付いている

 

あの場所は、私にとってとても大切な場所だった
どんなにボロボロで老朽化しても、
あの家をみるだけで祖父母との思い出が蘇り
懐かしく、そしてほっとしたものだ

 

そんな大切な場所が、
とうとう取り壊されることになった

 

取り壊し前には、大々的に掃除をした
祖父母との思い出の詰まったものを
次から次へと捨てた

 

祖父母との思い出をすべてを遺すことはできない
それは仕方のないことであり、
片づけるためには捨てなければならない
そう割り切っていた
割り切っていたつもりだった

 

でも・・・
実際に祖父母との思い出の詰まった家の取り壊しが始まると、
心が何だかぎゅっと締め付けられる思いがした
大切なものを壊される、奪われる気持ちでいっぱいになった

 

大切なものが目の前から消えていく
祖父母との思い出のあるものが次から次へと投げ捨てられ、
重機が運ばれ、躊躇することなく壊されていく
さすがに胸が苦しかった

 

祖父母との思い出は心の中で大切に生きているのだけれど、
目の前から大切な場所がなくなったことで、
何だか心にぽっかりと穴があいた

 

仕方のないことではあるが、
それを受け入れるにはまだまだ時間がかかりそうだ

 

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